よそ様ログハウスの訪問記録


「ログキャビン彩1st」
1階とロフトにそれぞれ1つずつの2つのシングルベッドを備えた2ベッドルーム、ロフトにはオープンスペース、 リビングに設置されたキッチン、リビングはゆとりの広さで上部は全て吹き抜けとなっています。 ゆとりの別荘プランと言ったところでしょうか。6人まで滞在できますので、お子様連れのファミリーにも 十分対応できます。「彩2nd」と合わせれば、気の会った仲間とか大家族でもOKでしょう。 庭にはBBQ用のテーブルとグリルが設置されています。テラスも十分な広さで、雨でもここでBBQが可能でしょう。 基本性能がしっかりとしたすばらしいログハウスだと思います。ログハウスのよさを十分に感じられることでしょう。

「ログキャビン彩2nd」
体験宿泊させていただいたログキャビンです。HPでは見ていたものの、実物を見て初めて解ったことも多かったです。 ロフトは妻側の間口が比較的短いのと、屋根勾配が緩いことからかなり天井が低いものです。 山小屋の屋根裏部屋と言った感じです。別荘ならではの造りだと思いました。住宅では考えられないものです。 この造りが又隠れ家適要素を持っていて、子供たちが気に入るスペースではないでしょうか。 また、小さいながらもロフトにもベランダが有ります。とても素敵なスペースです。 そこには、またまた小さなかわいいドアを開けて出ることができます。これは秀逸のプランだと思いました。 1階には2つのシングルベッドを備えた寝室(エアコン付き)、洗面兼脱衣所とユニットバス、トイレと キッチン・ダイニング兼リビングが有ります。勿論エアコン付きです。生活に必要なものは全てそろっています。 個人の別荘として建てられていますから、貸し別荘としては申し分有りません。お勧めの物件です。 コンパクトながら必要なものがしっかりと備わっていて別荘・離れに最適なプランです!! このくらいの規模であれば、初めてセルフビルドされる方にもピッタリでしょう。 あなたも別荘、もしくは自宅の離れにいかがでしょうか。
宿泊体験記はこちらからどうぞ。

「Yさんの現場訪問」
大手不動産会社開発の別荘地に有ります。敷地も広くとても良い環境です。 ログ材も115mm厚ということで、その存在感はすばらしいです。 建築規模も大きく出来上がりが楽しみです。夏休みを利用したセルフビルドとのことですが、 敷地内に小屋とテントが設営されていて、何とキャンプによる泊り込みの作業とのことです。 厳しい環境の中での宿泊と重労働を2週間も続けるということで、感心しきりでした。 施主さんは木工もされると言うことでさすがに手際が良いようです。ログ組ペースも早いと感じました。

通常木ダボを施工するのですが、ここでは通しボルトの数を増やしてダボ無しの施工です。 ひずみや暴れの少ないラミネートログだからこそできる工法でしょう。 ノーマルログの場合、木ダボによってそれらを押さえながら施工するので、ダボ無しの施工は困難かと思われます。 ラミネートログであっても長期間彫っておくと暴れが多少は発生すると思われますのでダボ無しの場合には、 いかに短期間でログ組を終了して通しボルトを締め込めるかが勝負でしょう。 一度うまく納まったログも建築途中で暴れにより浮き上がってずれることが考えられるからです。 通しボルト施工後も、こまめに通しボルトの締込みをするのが適切かと思います。

森林を開発した場所であるがゆえ、地面は腐葉土で覆われ雨が降るとぬたぬたになる土質です。 ログハウスの場合、ログ材そのものが仕上げ材となるのでその汚れには最新の注意を払う必要が有るのですが、 この現場では、地面の養生(砕石の敷き込み)がしてないので、雨水の跳ね返りなどで、 地面に近く置かれたログ材が無残にも汚れており、ちょっと残念です。 また、地面の泥で汚れた靴で作業していれば、どんなに注意していてもやはり部材に汚れがつきます。 汚れたログのクリーニングがいずれ必要となるでしょう。クリーニングには強い薬剤を使いますので、 そうならないように地面の養生と部材の養生をすることをお勧めします。 限られた時間の中で行うセルフビルドの場合、この養生にかける時間を惜しむ向きが多いようです。 確かに、時間がもったいないといったことも有りますので、養生の程度は妥協点を見つけるしかありません。 難しいところです。この現場の場合には、やはり時間と費用がかかっても砕石の敷き込みを行うべきだったと思います。 雨で濡れている時には非常に滑りやすく、怪我の原因ともなりかねないからです。 ここでも感じたことですが、ログハウスを建築する際の大きなポイントとして、 部材を置くスペースの確保が重要だと改めて再認識しました。この現場も敷地面積は広いのですが、 平らで広いスペースを確保するのは困難な状態でした。その場合、部材の整理も大変ですし、 使う部材を探したり運んだりするのも大変です。その点私の場合は、住宅地のため平坦地の上に、 広い(500坪ぐらい)隣接地を借りることができたので恵まれていました。 別荘地に建築される方が多いかと思われるので、この点はプランニングの際から十分検討しておくべきでしょう。

2度目に訪問した時には、外足場を組んでいる最中でした。足場は、単管足場と丸太足場の混在のようでした。 足場板は設置されないようでしたので、作業の際に足を滑らせないような細心の注意が必要でしょう。 特にこの現場の場合、靴底についた滑りやすい土によるスリップが心配です。 作業効率と安全を考えた場合、ピケ足場などを利用して足場板も設置した方が良いでしょう。 森さんには、ピケ足場を格安で借りられるルートを是非開拓していただきたいものです。 勿論組立を業者に頼むとその工数は馬鹿になりませんので、部材だけを借りる前提です。 ピケ足場は、ハンマーでくさび上になったものを打ち込んでいくだけですので、比較的簡単に施工できると思います。

「Kさんの現場訪問」
この現場では、既に躯体工事は終了しており、内装工事をしているようです。 残念ながら当日施主さんがいらっしゃらなかったので中に入れませんでした。 足場がかかっていたので足場から窓越しに内部を見させていただきました。 ログ組み上げは業者に依頼したとのことで、きれいな収まりでした。 一点気になったのは、屋根の破風・鼻隠しがフロア釘(おそらくネイラー使用)で固定されていた点です。 雨で濡れるところですし、後からの補修が難しいところですから、やはりステンレス釘を使用すべき所です。 足場の掛かっているうちに修正された方が良いのではないでしょうか。

内部造作をセルフで行われるそうですが、内部造作は意外と手間がかかり当然時間もかかります。 感覚的にも作業をすれどすれど、進んだ実感が湧かないといったことが多々有ります。 根気強く作業を進める必要が有ると思います。遠隔地での建築の場合には、行き帰りの時間も馬鹿にならないので、 長期間に渡っていかにモチベーションを高く保つかが勝負となると思います。

このログハウスは、1階の天井高を2.6mもとっているということで、その開放感はすばらしいです。 建築規模も大きく、かね勾配の大家根とのバランスもすばらしいです。やっぱりログハウスは こうでなくちゃと再認識しました。私の場合は、妻側の長さが桁側よりも短い(長方形)上に、 ロフト部分にもログ壁を積んでいるので妻側から見た場合に縦長になっています。さらに、屋根勾配が 緩い(5.5寸)ので、そのシルエットは大家根とは程遠いものとなっています。 バランスの良い大屋根のログハウスが羨ましいです。

あと、森さんに紹介していただいた物件はどれもドーマーが設置されていません。 やはり、大屋根のシルエットを乱すドーマーはない方が良いです。 確かに、居住スペースを確保するには有った方が良いのですが、今回見せていただいた物件は全て別荘ですので、 それほど居住スペースにこだわらなくても良いからだったのでしょうか。 住宅として建築する場合には、やはりドーマーを付ける場合が多いのでしょうか。 この現場は、先ほどの現場と違って、建物周囲にしっかりと砕石が敷き込まれていました。 現場の整理整頓もされており好印象です。是非施主さんにお会いしてお話がしたいところです。

「共同ログ訪問」
ログキャビン彩から車で15分ほど、標高差数百メートルの山の中の別荘地にそれは有りました。 ログの造りは同じようなものなのですが、ログキャビン彩とは全く雰囲気が違います。 周りの状況でこんなにも雰囲気が変わるものかと驚きです。ログハウスの下を流れる沢では やまめが取れるそうです。このログハウスにはテレビも備えていないそうで、ゆっくりと流れる 時間を楽しめそうです。共同所有者もそれを気に入っているようです。ログハウスの又違った 楽しみ方ではないでしょうか。

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